教科行事
教室では学べない、演劇や古典芸能の実際の舞台を鑑賞して教養と批評力を高めるため、また、日本の伝統文化に深く親しむために、3つの教科行事を実施しています。どれも40年以上続いている、本校の伝統ある行事です。
現代劇鑑賞(2学期:1年)
1年生を対象に、「国語総合」の授業の一環として2学期に実施しています。この「現代劇鑑賞」は学校に劇団を呼んで実施することはせず、本物の劇場へ全員で出向いて大人向けの本格的な劇を鑑賞し、その後で鑑賞文を課するものです。これにより、戯曲や演劇論などの学習をより確かなものにするとともに、作品を批評する眼を養います。(昭和48年より毎年実施。)
・平成28年度 「ヘンリー四世(第2部)」(新国立劇場プロデュース)
・平成27年度 「博士の愛した数式」(青年劇場)
・平成26年度 「ブロードウェイまで45秒」(加藤健一事務所)
古典劇鑑賞(7月:2年)
2年生を対象に、「古典B」の授業の一環として7月に実施しています。この「古典劇鑑賞」は、中・高校生向けのいわゆる鑑賞教室の類を見せるのではなく、歌舞伎座(改築工事中は新橋演舞場でした)で本物の大歌舞伎を鑑賞し、その後で鑑賞文を課するものです。能・文楽を鑑賞した年もありましたが、昭和44年からは歌舞伎鑑賞を継続しています。これにより、古典芸能への理解を深めるとともに、作品を批評する眼を養います。
・平成28年度 「柳影澤蛍火 柳澤騒動」ほか
・平成27年度 「南総里見八犬伝」ほか
・平成26年度 「夏祭浪花鑑」ほか
歌留多会(1月:全学年の希望者)
全学年から希望者を募り、「百人一首」を源平戦で競技します。本格的な競技かるたとは異なる、本校独自のルールで実施します。伝承されている遊戯を楽しみながら、古典に親しむ態度を養います。