2年次:「現代社会」(2単位)を必修科目として履修します。
3年次:「政治・経済」(2単位)、「倫理」(2単位)、学校設定科目「政治経済・倫理」(3単位)を選択して学習できます。
2学年で「現代社会」(2単位)を全員必修で学習します。1学期には主に経済分野を、2学期には主に政治分野を、3学期にはその他の分野を中心的に学習します。(その他、社会見学実習などの行事を通じて学習するものも多くあります。)学習方法では、通常の講義形式のものから、生徒同士で話し合うディスカッションや発表学習なども多くと入り入れています。以下のものがディスカッション及び発表学習をしている授業の様子です。
これら学習を通じて、他者との意見交換の大切さや話し合いによる合意の難しさなどを経験していくことになります。
また、社会見学実習では、自身の問題関心がある分野の役所・会社・NPOなどの施設を訪問し、実社会との関わりを持ちながら学習を発展させています。昨年度は、東京地方裁判所・弁護士事務所・NPO団体、マスコミ、ソーシャルメディア、総合商社、厚生労働省、衆議院事務局、東京都、東京証券取引所、証券会社、物流会社、病院などを訪問し、お話しを伺うことができました。これらの学習は総合的な学習と公民科の授業の一環として行われており、自分自身の進路とも関わりをもたせた授業を行っています。
また、最近は情報科や理科などの他教科との連携授業も多く行っており、情報科や理科などともコラボ授業の実践を行っていますもその一例です。他の教科で学んだ具体的な内容を話題にしながら、実社会における問題に目を向け、社会問題を解決していく姿勢を身につけさせています。
学校設定科目「政治経済・倫理」は、倫理及び政治経済を学ぶ科目です。具体的には、倫理分野(2時間)・政経分野(1時間)で授業を行う予定です。 倫理分野については、「倫理」の欄をご覧下さい。「政治経済」分野については、2年での学習を踏まえた上で、主に国際関係(政治・経済)を行う予定にしています。
「倫理」は、「青年期の課題と自己形成」「人間としての自覚」「国際社会に生きる日本人としての自覚」「現代に生きる人間の倫理」「現代の諸課題と倫理」等をとりあげ、人間尊重の精神に基づいて、青年期における自己形成と人間としての在り方生き方について理解と思索を深めるとともに、人格の形成に努める実践的意欲を高め、生きる主体としての自己の確立を促し、良識ある公民として必要な能力と態度を育てることを目標としています。
「政治・経済」は、2年次に現代社会の学習を踏まえ、専門的な調査研究と発表学習を少人数で行う科目になります。受講生が各自で選択したテーマを追究して研究を深めます。その上で、授業において発表することを通じ、他者に伝える力・発表する力を育成します。また、発表の後の討論では、他者との話し合いを通じ、合意形成の重要性に気づくことができる生徒を育てることを目標にしています。
(政治経済の授業風景 「人道的介入の是非について」)
「自己と向き合い、他者とつながる中で、より良い未来を願う市民性」を養いたい。そう願って2年現代社会では労働について深く考える学習『はたらくことのリアルに迫る』を行っています。実践の特徴は次の3点にあります。1.身近なはたらく人へのインタビューを行い、レポートすること。2.実際にあった過労自殺事件を題材に弁護士とトークセッションを行うこと。3.パフォーマンス課題として、一連の学習を「新聞」作成すること。
生徒たちの新聞はこちらをご覧ください。
2016年度の実践は、朝日新聞、日本テレビ、NHKでも取り上げられました。また平成30年度過労死防止対策白書にコラムが掲載されています。 こちらをご覧ください。第5章 第3節啓発 「コラム8 はたらくことのリアルの迫る」です。