株式会社サイフューズ代表取締役秋枝静香先生による講演会
2月21日、株式会社サイフューズ代表取締役秋枝静香先生による講演会が開かれました。
秋枝先生は九州大学において遺伝子解析・再生医療分野の研究をしたのち、九州大学病院にて骨軟骨再生の事業化プロジェクトに従事され、2010年、サイフューズ創業メンバーとして入社、血管や末梢神経再生などの研究開発プロジェクトを横断的に統括されました。代表取締役に就任後、現在まで再生医療分野における開発から事業化を産学官連携の先頭に立ち推進されていらっしゃいます。
ご講演は「バイオ3Dプリンタと再生医療-未来への挑戦と可能性-」と題し、再生医療の最先端技術について、その技術を支える細胞版の3Dプリンタを開発について、そして、患者さまの細胞のみで臓器を作り移植する技術についてのお話がありました。
また、ベンチャー企業としてどのようにご苦労され、現在に至るかという、15年間の会社としての企業努力についてもお話してくださいました。
先生のご講演から、研究の根底に、苦しむ患者さんを一人でも減らしたいという強い意志があるからこそ,バイオ3Dプリンターは人を救う技術として注目を集めていることがわかりました。
拝聴した在校生からも多くの質問が飛び交い、一つ一つの質問に丁寧に答えてくださいました。
「技術は人を救う力にもなれば,暴走する危険もひそんでいるからこそ,技術の進歩に伴って,その使い方をよく考えるための倫理観が不可欠になる。」また、「そうした倫理観を持った技術者と,その是非を判断できる消費者の両方が,今の時代に求められている。」これらのメッセージは生徒1人1人に届いたのではないかと思います。