「情報」年間学習内容(3学期は予定)
<1学期>
1学期は、電子メールの利用、情報検索、簡単なHomePageによる情報発信、ネチケットの理解、コンピュータを利用した表現、ネットワーク(ファイル共有)の利用を主な内容として以下の授業を行った。
1 コンピュータ室の使い方とマウスの練習
ネットワークの存在と理解
2 ホームディレクトリの使い方と電子メールの準備
ネットワークの利用
OSの理解(セレクタ)
3 電子メールの利用と注意(チェーンメール・メーリングリスト・文字化け)
OSの理解(日本語入力)
ネットワークの利用(ファイル共有)
4 Webの利用 その1(情報検索)
OSの理解(ランチャー)
ネチケットの理解
5 Webの利用 その2(画像のダウンロード)
OS・周辺機器の理解(プリントアウト)
6 WWWページの設計と作成 その1 (html基礎) 久野先生教材
7 Nameplate imageの制作
統合ソフト利用法(クラリスワークス)@ ドロー・ペイント
OSの理解(保存)
ファイルフォーマットの変換
8 WWWページの設計と作成 その2(画像発信・リンク)久野先生教材
情報発信モラルについて
9 Nameplateの完成
OSの理解(コピー&ペースト)
10情報伝達における約束事 日立 IA教材
<2学期>
2学期は、著作権、ワープロ・表計算等のソフトウェアの利用とそれらを活用した情報発信、調査・発表の基礎的方法の学習を主な内容として以下の授業を行った。
1 統合ソフト利用法(クラリスワークス)A ワープロ・HTML保存
2 統合ソフト利用法(クラリスワークス)B 表計算1、グラフ作成
3 アナログとデジタルについて(音のサンプル化) 日立 IA教材
4 著作権について
5 統合ソフト利用法(クラリスワークス)C 表計算2、関数ペースト
6 ネットワークセキュリティーについて 日立 IA教材
7 ネットワークセキュリティーについての調査
8 ネットワークセキュリティーについてのディベート(掲示板を利用)
9 プレゼンテーションについて persuasionとは
10発表用調査及びファイル作成
11プレゼンテーション発表会 persuasion利用法
<3学期>
3学期は、2学期に行ったプレゼンテーションをより掘り下げて、調査・発表を行い、その中で情報の総合的な活用、分析、加工、発信を学習する予定である。
1 情報関連事項調査
2 情報関連事項調査
3 情報関連事項調査・資料作成
4 情報関連事項調査結果発表会1
5 情報関連事項調査結果発表会2
6 情報関連事項調査結果発表会3
これらすべての授業において、課題の提出等を通じて、生徒は、電子メールの送受信、文字入力、ネットワーク(ファイル共有)の活用等の操作を日常的に行っている。
4-2 実際の授業の流れ
ここでは、2学期に3回にわたって行われた「プレゼンテーション」の授業を取り上げて、実際にどのようにTTによって授業が行われたのかを示す。
図4-1 情報授業の基本構造
図4-3 ファイル共有を利用した教材の配布
(1)情報の授業は、学期の前の長期休暇中までに、教育工学委員会で授業項目・内容を決定し、各授業に対して授業開発担当者の割り振りを行う。(図4-1参照)
ねらい 簡単なプレゼンテーションの技術と方法を学ぶ。
内容 プレゼンテーション
6〜7名のグループで自由なテーマを設定しスライドを用いて発表(5分)
使用ソフト クラリスワークス 4.0 , persuasion 2.1
評価 生徒の相互評価を採用する
担当者 田中義洋(地学)
(2)授業開発担当者が、指導案を作成し、教育工学委員会のメーリングリストで回覧する。ここで、指導案の改善等の意見を電子メールで吸い上げ、最終的に指導案を決定し、再度回覧する。必要があれば、生徒へも授業内容の指示のメール送信しておく。(図4-1参照)
Date: Thu, 14 Oct 1999 20:50:23 +0900
To: kgk
From: ******@gakugei-hs.setagaya.tokyo.jp (Yoshihiro Tanaka) X-Sender: ytanaka@gakugei.gakugei-hs.setagaya.tokyo.jp Subject: プレゼンについて
X-Mailer: Eudora-J(1.3.8.5-J13)
Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp X-UIDL: e821c4dd14125eeb5d8ff1d3a09be7b9
教育工学委員のみなさまへ
私の担当の指導案等は,とりあえずGuestHomeにあります.ご参照ください.取り 急ぎ,ご連絡まで.
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Date: Sat, 23 Oct 1999 15:53:20 +0900
To: kgk
From: ******@gakugei-hs.setagaya.tokyo.jp (Yoshihiro Tanaka)
X-Sender: ytanaka@gakugei.gakugei-hs.setagaya.tokyo.jp Subject: プレゼンの授業の件
X-Mailer: Eudora-J(1.3.8.5-J13)
Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp X-UIDL: 6ed51bbd56f90c1f80505413c3c853ad
教育工学委員のみなさまへ
10月30日(土)のプレゼンの授業の件ですが、teachの情報授業に、「プレゼ ン評価表」を入れておきました。適宜、修正の上、お使いください。 なお、授業そのものについては、
1.本時は、Persuasionを使って、各班でプレゼンテーションをすることが、授業内 容であるこ とを示す。
2.各班5分ずつで、発表する。
3.評価表を使って、それぞれ評価する。
4.可能であるならば、その場で評価表を集計し、最優秀プレゼンテーション賞を決 定する。
5.プレゼンテーションは、今後も各教科・科目で、活用していく旨を話し、授業を まとめる。 といった流れでしょうか。
ということで、よろしくお願いします。
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情報 2学期第6回授業指導案
1. 本時の授業確認(3/3)
今後さまざまな教科・科目で発表学習などの際に利用するプレゼンテーションの仕方を 知り、ここではPersuasionを用いて行う方法を学ぶ。後日、実際にグループごとに、自由なテーマでプレゼンテーションをしてみる。
2. 作業手順
2.1 完成のイメージを理解する。(5/8)
2.1.1 GuestHomeniに、サンプル例(プレゼンサンプル)がある。ただし、内容が地学 のものなので、適当な例があれば、適宜使ってかまわない。もし、適当なのがなけ れば、全附連の発表で使った「全附連スライド」でもよい。
2.1.2 文字だけではなく、写真や絵、表・グラフ等を張り付けて、視覚効果を上げるよう な工夫を試みさせるようにする。ただし、一般のホームページからダウンロードし た画像等は、著作権の問題があるので、取り扱いに注意させる。個人でプレゼンテ ーションするだけであるならば、出典を明記すればよい。
2.2 GuestHomeに、「プレゼン」というファイルがあるので、それを見ながら、作り方を説 明する。プレゼンテーションの意義の説明などを適宜行なう。(12/20)
2.3 速やかに、5、6人で1グループを作る。(10/30)
2.4 必要に応じて、コンピュータ教室に移動。(20/50)
2.4.1 各グループごとに、5分間でプレゼンテーションできるテーマを決め、GuestHome の「プレゼン」などを参考にしながら、プレゼンテーションに必要なPersuasion の中味を作成する準備をする。
※プレゼンテーションのテーマ例
・修学旅行の行き先
・原子力発電の是非
・私の好きなもの
2.4.2 画像など必要なファイルは各自のホームデレクトリに保存する。
3. 評価
後日の発表会で、他の生徒の前で5分間で、グループごとに発表し、生徒同士観点別に評価表に 基づいて評価する。
情報 2学期第7回授業指導案
1. 本時の授業確認(3/3)
次回の授業で行う1班5分間のプレゼンテーションの準備を行う。
2. 作業手順(47/50)
2.1 必要に応じて、コンピュータ教室に移動。
2.2 班ごとに分かれて、プレゼンテーションに必要な準備を行う。
一般のホームページからダウンロードした画像等は、著作権の問題があるので、取り扱い に注意させる。個人でプレゼンテーションするだけであるならば、出典を明記すればよい ことを再度徹底する。
作成したページごとに、作成者の名前を明記しておくことを伝える。
2.3 作成したファイルは各自のホームデレクトリに保存する。
情報 2学期第8回授業指導案
1. 本時の授業確認(3/3)
実際にグループごとに、Persuasionを用いてプレゼンテーションをしてみる。
他の生徒の前で5分間で、グループごとに発表し、生徒同士観点別に評価表に基づいて評価す る。
2. 作業手順(47/50)
2.1 GuestHomeに、「プレゼン評価表」というファイルがあるので、それをデスクトップに コピーし、各班の評価を適宜行なう。
2.2 班ごとに、プレゼンテーションを行う。
作成したページに、作成者の名前がない場合は、後日誰が作成したページであるかを明記 したメールをteach-gに送ること。
2.3 作成したプレゼンのファイルは親機にコピーしておき、それを使ってプレゼンテーション を行う。
3. 評価
発表会で、他の生徒の前で5分間で、グループごとに発表し、生徒同士観点別に評価表に基づい て評価する。
(3)指導案をもとに、8クラスでそれぞれの担当者が授業を実施する。各授業をTAが観察して、生徒の反応や、機器の問題点、授業の反省点等をメーリングリストに送信する。(図4-1参照)
Date: Wed, 8 Dec 1999 17:14:00 +0900
To: ***@mail.gakugei-hs.setagaya.tokyo.jp, gta@mail.gakugei-hs.setagaya.tokyo.jp, ******@mail.gakugei-hs.setagaya.tokyo.jp
From: ******@gakugei-hs.setagaya.tokyo.jp (TA4)
X-Sender: ******@mail.gakugei-hs.setagaya.tokyo.jp (Unverified)
Subject: TA1208
X-Mailer: Eudora-J(1.3.8.5-J13)
Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp
X-UIDL: 7d526ff4589ab2558295d40583851e68
加賀沢です。
今日の参加者 森棟 加賀沢(報告者)
guest 山崎先生 久野先生
一時間目の報告は森棟君のほうから出ます。
3時間目 F組 プレゼン発表
はじめから各班毎に集まってもらい、授業に入りました。1班から順に持ち時間は5
分であることを
強調して発表に入りました。一つの班が発表を終了したら1、2分で評価をつけて次
の班の発表に入る、
という形で授業をすすめていきました。
4時間目 H組 プレゼン発表
始めに準備する時間を10分与えてその間にguesthomeのほうにプレゼンをコピーさ
せ発表の時には
guesthomeから取り出して発表させました。このクラスは説明はなしでスライドを見
せていくスライド
だったのでスムーズに進みました。ある班では**君がいないといって焦ってました
けど。
<反省点など>
F組は吉野先生がタイムキーパーをやっていましたので、生徒達は時間を気にしな
がら発表していた様です。それでも大体6分程度の班が多かったです。山手線を題材
にしたところは発車音つきでやっていたりといろいろ工夫をしていました。
H組は最初の授業の様子にもあるようにこのクラスは説明はなしでスライドを見せ
ていくスライドだったのでスムーズに進みました。スライドショーをオートマチック
にしていたので余りに字が多すぎて読み取れない部分もありました。スライド毎に何
秒と指定できればよかったのですが、そうもいかないですしね。
<久野先生から>
どの班も準備はきちっとしていてよかったけども、それを自分の言葉でいえるとも
っといいのではということを生徒にいっておられました。また、自分の興味のあるこ
とに関して調べたところはやはりいきいきとしていたということもおっしゃっていま
した。
<放課後>
今日が2学期最後の情報の授業になるので視聴覚室の掃除をしました。かなりほこり
がたまっていました。
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***** ta4(情報授業アシスタント) *****
谷口聡一郎、清水悠子、加賀沢葉子、森棟隆一
Tokyo Gakugei University High School
Adress: 4-1-5, Shimouma, Setagaya-ku, Tokyo, 154-0002, JAPAN
(4)次の授業担当者は、このTAからの報告メールの内容を参考にして授業を行う。
以上の流れで、情報の授業は行われている。
図4-4 生徒の作品 1年E組 班 (鹿児嶋、倉重、斉藤、大澄、林田、高橋)「せんべい」
4-3 生徒のホームページ
生徒は1学期の授業でホームページを作成した。このホームページは、この授業以降の情報授業の課題を提出させる場として利用されている(図4-5)。このホームページは情報の授業だけでなく、国語科の佐久間俊輔の現代文の授業の課題「聞き書き「16才の頃」」も掲載されており、他教科への利用の可能性も示された。